東京大学大学院新領域創成科学研究科複雑理工学専攻/理学系研究科物理学専攻
江尻・辻井研究室

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先進計測手法の開発

高温プラズマ中に固体状の計測器を入れることはできません。熱で溶けて破損するからです。従って、プラズマに
触れない計測が重要となります。プラズマを特徴づける主な量として温度、密度、磁場、電流密度、速度が挙げら
れますが、これらは、空間的な分布を持つため、プラズマを表すには非常に大きな情報量が必要ですし、実際、プ
ラズマの持つ自由度は他の研究対象と比べて非常に大きいです。このような状況で、プラズマ計測に要求される
性能は高く、開発研究が必要です。
プラズマ計測は大きく分けてプラズマから放射される、光等を測定する受動的な手法と、プラズマにビーム等を打ち
込んで、その時の反応を見る能動的な手法に分類することができます。TST-2では、マイクロ波、近赤外、可視光、
紫外光、超軟X線、軟X線、X線を用いた計測を行なっています(下図)。
触れることのできない内部の情報を得るという意味では、CTと似ている所があり、共通の手法も存在しますが、プラ
ズマ計測の方が制約がおおく、難しい問題です。画像の再構成という意味で、近年の機械学習手法が適用できる部
分もあります。


 波動を使った加熱・電流駆動    極低密度高周波プラズマの物理
   乱流・輸送・不安定性  
 非線形・非平衡・自律系生成維持機構    先進計測手法の開発

これらの研究を通して、どこでも誰でも使えるコンパクトな球状トカマク炉の実現を目指します