科研費基盤(S)

新手法による高ベータ球状トカマクプラズマの生成および維持
(平成16−20年度)

「超高ベータ球状トカマク(ST)プラズマ」を生成し、維持するための新手法を開発することを目的とする。 ベータとはプラズマ圧力と閉じ込め磁場圧力の比であり、磁場によるプラズマ閉じ込めの効率を表す重要な パラメーターである。高ベータプラズマが安定に得られれば、核融合発電炉の小型化が可能となり、経済性が 格段と高まる。具体的には、トーラス中心部に位置するセンターソレノイド(CS)は用いず、真空容器外コイル で生成したプラズマの合体に伴う磁気リコネクションによる磁場から粒子へのエネルギー変換を利用した 超高ベータSTプラズマ新生成法の開発を目指す。また、先進的な高周波(RF)手法を用いた高ベータSTプラズマ の維持を目指す。このため既存の研究設備を有効利用する。TS-4ではプラズマ合体による急速なプラズマ加熱 による超高ベータSTプラズマ生成法を開発し、TST-2ではHHFW(高次高調速波)などを用いたRF加熱・電流駆動 による高ベータSTプラズマの維持法を開発する。これらの要素研究の成果を統合し、合体生成した超高ベータ STプラズマのRFによる維持を実証し、核融合炉への適用の可能性を吟味する。

成果報告書


研究成果概要

主要投稿論文

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