プラズマとは


プラズマの特徴
 プラズマは荷電粒子の集合である。各粒子は電場と磁場を自ら生成すると伴にこれらを通して相互作用をする。これらの相互作用は遠距離までおよび,プラズマは集団的な振る舞いを示す。一方,プラズマ中の温度,圧力などの不均一性は,不安定性を引き起こし,プラズマは均一な状態,あるいは熱平衡状態に近づこうとする。ところが,高温のプラズマでは,衝突,拡散,散逸が小さく,熱平衡状態,均一な状態からはるかに離れた状態が維持される。このようなプラズマは従来の統計力学で記述できるような性質のよい乱流ではなく,また,少数の自由度で記述できるようなカオスとも異なる。
 これらのことからプラズマは強い非線形,非平衡な系と言われ,従来の線形な系とは全く異なったアプローチが必要である。強い非線形性,非平衡性はプラズマ中の揺らぎとなって現われる。ところが,プラズマは非常に高温であるため揺らぎの直接的な測定は難しい。そこで,新しい測定方法,新しいデータ解析方法が求められている。

Plasma Parametersプラズマのパラメータ

Tokamaksトマカマク